インプラントを長期間(10年~20年)健康に保つ条件

インプラントを長期間(10年~20年)健康に保つためにはいくつもの条件があります。
アルカディア歯科ではインプラントの寿命を確実にする(延ばす)治療を心がけています。

長期に持つための条件としては

確実なインプラントのオステオインテグレーションの確立と維持

インプラント(歯根)が顎の骨と直接結合することをオステオインテグレーションといいます。
確実にオステオインテグレーションが確立するには、滅菌のオペ室で、低侵襲の高度なオペ技術が必要です。
またインプラント埋入手術後数ヶ月間はインプラントに負荷をかけないで安静を保つことが重要です。

即時加重やワンデイインプラントを行う場合には、手術条件を厳格に守る必要があります。
日本人の場合、下顎無歯顎の場合の4本ないし6本のアーチ型スプリント埋入できる部位ではOKですが、特に上顎の多くのケースで条件を満たさない場合が多いので無理は厳禁です。

またオステオインテグレーションを長期に維持するには、

  1. 正しい咬合の確立が常になされている事
  2. インプラントの歯が磨きやすい形態にある事
  3. 患者様のブラッシングの励行
  4. 確実なメインテナンスプログラムの実行
  5. 患者様の全身的な健康の維持
  6. 場合によりナイトガードの装着(歯ぎしりが強い人)

インプラント埋入手術において

インプラント埋入手術時には、埋入する予定の骨の高さ、幅が充分である必要があります。
充分ではない場合には確実な骨造成法を行わなくてはなりません。 インプラント周囲には最低1mm~1.5mmの骨幅がないと数年でインプラントの脱離や露出が起こります。
また、適切な長さ、太さ、形態のインプラントを採用することも大切です。
もちろん歯科医師の高い技術も重要です。
インプラント埋入手術が迅速で的確なこと(低侵襲手術)も、インプラントの寿命に大きく影響いたします。

インプラントメーカーのレベルも大きく関係します。
やはり世界のトップレベルのメーカー製品は安心です。
安いインプラントは壊れやすく、インプラントの金属にチタンでない不純物が混じり、アレルギーやMRIが撮影できない、オステオインテグレーションの達成がいい加減等のトラブルが多発するリスクが高い。

インプラント周囲の付着歯肉

付着歯肉は歯茎の健康を保つには欠かせない歯周組織の構造です。インプラント周囲の歯肉には付着歯肉が確実に存在しなくてはなりません。
自然の歯は歯肉と骨とが強固に結合していますが、(金属製である)インプラントは歯茎とは結合できません。しかしインプラントの周囲にある付着歯肉がバリヤーとなり、インプラントの表面との隙間を圧迫して細菌や歯垢の侵入を防いでくれます。
誰でも付着歯肉はありますが、年齢や歯ブラシの使い方やかみ合わせなどの原因により、場所によって消失してしまいます。そうなると、他の場所から移植という難しい手術が必要で、よほど歯周外科に慣れた歯科医でないとできません。

付着歯肉はインプラントの健康保持に極めて大切です

患者様からすれば歯ぐきの移植など、他の歯科医院では全く聞かない話なのに、えらく驚く方も多いものと思います。
しかし的確な持つインプラントを行うには、あえて患者様の望まない処置も必要なら説明、おすすめする必要があります。
する、しないは患者様が決める事です。 しないリスク、する利益を良く考えてくださいね。

インプラント上部構造(クラウン)に与える咬合

患者さんの噛み合わせは、個人個人違います。そのためプラスチックの仮歯を入れて、噛み合わせが患者さんの癖に合うかを充分に確認してから、最終的な噛み合わせの決定をしなくてはなりません。
インプラント治療の本数が多いほど慎重にする必要があります。
また、インプラント以外の歯の状態も大きく関係するため、歯の噛み合わせ、バランス、歯の健康度、補綴物の状態、根の健康度、歯周病の状態といった、インプラントが長く持つには口腔外科でなく、一般歯科に限らず補綴(被せ物を作る部門)等の長い経験と技術、専門知識が歯科医には必要です。

その他の要因

奥歯も前歯も全部固定でそろっている事がとても重要な条件です。

人間の歯は前歯が奥歯を保護し、奥歯が前歯を保護しています。 このことを相互保護作用と呼んでいます。 ですから前歯、奥歯すべてが、最低第一大臼歯12本上下そろっている事が、インプラントやこ自分の歯が長きに渡り健康を保つ大きな条件なのです。

片方の奥歯で噛めなくなり、もう片方ばかり使用していると、自分の歯でさえも直ぐに悪くなる事は良く知られています。 まして天然歯より弱いインプラントでな尚更です。

よく前歯だけインプラントを入れて奥歯は入れ歯にして欲しいとか、片方だけインプラントを入れてもう片方は無くても良いとか言われますが、長期(10年以上)のインプラントの寿命を希望されるならその様な治療は止めた方が無難です。 ただあくまでも患者さまが決める事ですが!!

治療後のケアー(予防)を励行することも重要です。またその他の歯の健康(歯周病や虫歯、咬合)も大きく影響します。
また、歯だけではなく、全身が健康であることもインプラントの寿命に影響を与えます。

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