インプラントの構造、材料

インプラントの構造、材料

インプラントの構造のイラスト

インプラントは骨の中に植立されるインプラント体(人工歯根)と、歯肉の上の部分の上部構造とよばれる2つの物からできています。
さらに上部構造はアバットメントとよばれる人工の歯を支える支台の部分と、セメントで付けられる歯冠とよばれる部分からなります。

金属チタンがインプラントに使用されてから、非常に高い成功率と安全性が獲得されるようになりました。
チタンは比重が軽く弾性係数が低いので、より骨に近い金属材料です。
インプラントの材料としてはチタンが最も安全、確実、丈夫です。 きちっとした一流メーカー製品なら問題はありません。

チタンは金やプラチナより安全、アレルギーもほとんどないのですが、しかし数百万人に一人ぐらいの割合でチタンにもアレルギーがある事が最近知られています。 心配なら皮膚科専門医でパッチテストを受けると良いと思います。

金属アレルギーがひどい体質で、プラチナにもアレルギーが出る方は一応調べるべきです。

インプラント製品

インプラント製品は世界で100社を超えるメーカーが製造しています。
メーカーの歴史や研究機関のレベル、値段は千差万別で、なかには極めて問題のある製品もあります。
人工臓器としての安全性、確実性を考え、安いインプラント製品は使用していません。 世界的に一流の権威と実績のある普及したインプラントシステム製品を採用しています。

オステオインテグレーション(オッセオインテグレーション)インプラント

オステオインテグレーションとは

オステオインテグレーション

オステオインテグレーションとは、インプラントの埋入手術時に、インプラント体とあごの骨が軟組織を介さないで直接結合することをいいます。
顎の骨に直接チタン製の金属の人工の歯を植え込み、その後、インプラント体とあごの骨がオステオインテグレーションして固定されます。
その後、歯茎から上の歯冠(被せ物をはめて作る固定性の人工の歯)をかぶせることで、自分の歯とほとんど変わらない感覚で使用できるのです。
インプラントは今や第二の永久歯と呼ばれるぐらい安心、安全、確実になりました。
しかし、オステオインテグレーションが確実に確立され、かつ維持する事が、インプラントの寿命を飛躍的に伸び、今日のインプラントの普及につながった最も重要な要件なのです。

オステオインテグレーションの確立を完全に達成されるに

オステオインテグレーションが確実に確立されることは、インプラントの寿命を延ばすための最重要要件です。
そのために必要なこととして次のようなものがあります。

  • 手術前にお口の中の歯周病や虫歯の治療がなされていること
  • 手術環境が清潔・無菌であること。感染が無いこと
  • 手術が的確にすばやく行われること、技術が高いこと
  • 安全確実な信頼できるインプラントメーカー製品を使用すること
  • 骨の状態に応じて(GBR、サイナスリフト、ソケットリフト等の)骨造成法やインプラント周囲の歯肉状態を健康に保つ手術(付着歯肉移植術)を併用すること
  • 滅菌状態の、切れる、新しい器材器具を用いること
  • 無理な加重をインプラントに負わせることや、少ない本数ですべての歯を支えるような無理なインプラント治療を避けること、必要な条件を守らないで、インプラント手術当日に歯を入れること(ワンデイインプラント)
  • 骨の治癒を妨げる全身的疾患の存在がないか確実な診査、診断を行うこと

以上のように、オステオインテグレーションが確実に確立され、かつそれが長期に維持されるには、エビデンス(学問的に正しいと証明された臨床上の守るべき鉄則)を守る治療を行う事。 患者さんの希望を取り入れることも重要ですが、患者さん希望本位(営業本位)になり、抜歯後インプラントが直ぐ入る、インプラント手術後直ぐに歯が入る、入れ歯をインプラントにかけても構わない、骨が薄くても骨造成術をしなくても大丈夫等、素人の患者さんの意向のみの合わせた治療はリスクが飛躍的に高くなり術後大きなインプラントがダメになる危険が高いです。

患者様にとってもその場限りの利益で、術後早期にトラブルになり、インプラントの脱離、露出、化膿当のトラブルに巻き込まれるだけです。 やはり営業本位でなく患者さん本位の治療(きちっと長く持つインプラント治療)を行う事が重要です。 インプラント専門医として、歯科医師としての倫理観やモラルの欠如があってはいけません。

また、診査機器、診断、手術施設、設備、機器機材に充分な投資と管理を行い、手術担当者、介助者の日々の訓練、研鑽が必要です。 安いインプラントは儲け本位のインプラント治療です。安いのは危険です。