インプラントのための骨造成手術法の種類
インプラントの埋入手術の際には、CT診査を行い、骨の状態をチェックします。
骨の状態が良ければそのまま穴を開けてインプラントを埋入しますが、骨の状態があまり良くない場合には骨造成手術を行う必要があります。
正確に診断しないで薄い骨に無理にインプラントを入れると、インプラントは数年で脱落する危険が生じます。
GBR(骨造成法)Guided Bone Regeneration
インプラントの埋入に充分な骨の幅や高さがない場合には、GBRとよばれる骨の幅を広げたり、高さを高くしたりする手術が必要になります。
インプラントの寿命を保つには、適正な長さ、太さのインプラントの埋入と、インプラント周囲の骨の厚みが1mm以上あることが重要です。
GBRは2つの手術方法に分けられ、CT診断の結果、インプラントを入れるべき場所の骨の厚みに応じてどちらかが決まります。
ツーステージ法 Two Stage
インプラントを入れる骨の厚みがとても薄い場合に行います。
まずGBRのみの手術を行い、骨が太くなるまで約7ヶ月間待ってからインプラント埋入オペを行う方法です。
2段階で手術を行うのでこの名がついています。インプラントを埋入してからさらに通常は下顎で3ヶ月、上顎では4ヶ月の治癒を待ちます。
ワンステージ法 One Stage
インプラントを入れる骨の厚みが中くらいで、GBRなしではインプラント周囲に1mmの骨の確保が難しいという場合に行います。
インプラント埋入とGBR法を1回の手術で同時に行う方法です。
ツーステージ法と異なり1回で終わるため、下顎では6ヶ月、上顎で7ヶ月ぐらいの治癒期間で歯を入れることが可能になります。
サイナスリフト Sinus Lift
上顎には上顎洞(副鼻腔)とよばれる空洞が骨の中にあり、上の顎のインプラント治療では、ほとんどの人がそのままインプラントを打つと上顎洞に抜けてしまします。
そこでインプランの長さの不足分だけその空洞を骨で埋める手術がサイナスリフト手術です。上顎洞底の骨が3mm以内と極めて薄いケースに用いられ、確実に骨の造成が可能です。
オペ後6~8ヶ月で骨ができ、通常のインプラント埋入オペを行います。
ソケットリフト Soket Lift
ソケットリフトは上記の上顎洞の低い方で同じように骨で埋める手術です。
サイナスリフトは顎の側壁を開窓して骨で埋めますが、ソケットリフトはインプラントを埋入するための顎の頂上から穴を開けてそこから骨を送り込んでインプラントに必要な高さまで骨で埋める方法です。
外科的侵襲が少ないという利点があり、インプラント埋入と同時に不足した骨の厚みを作ります。
ソケットリフト法は上顎洞底の骨の厚さがある程度(一般的には4mm~9mm)の厚みのある場合に用いられる方法です。
リッジエキスパンション法 Ridge expansion
薄い顎の骨の場合で、そのままではインプラント埋入ができないという時に、ノミのような器具(リッジエキスパンション)を用いて骨を上から二つに割り、その間からドリル等で穴を掘ってインプラントを入れる方法です。
骨が極めて硬い場合には、応用が難しいです。
