コラム

寿命を縮める口腔がんとタバコの関係

舌や歯肉や口のなか全体にできるがんのことを、口腔がんといいます。
喉にできるがんを、咽頭がんといいます。
歯医者はこの2つをまとめて口腔・咽頭がんと呼んでいます。

がんの治療の大原則は除去です。胃がんであれば、胃をすべて取り除くこともあります。
それは口腔・咽頭がんでも同じで、がんを取り除くために、口の一部や喉の一部を取り除くことになります。
そのような恐ろしいがん「口腔・咽頭がん」の原因のひとつが、喫煙なのです。
アルカディア歯科鵠沼が詳しくご説明します。

口腔・咽頭がんリスクは男性2.4倍、女性2.5倍

口腔・咽頭がんリスクは男性2.4倍、女性2.5倍

国立がん研究センターの調査によると、男性の喫煙者の口腔・咽頭がんの発症リスクは、非喫煙者の2.4倍でした。女性は2.5倍でした。
これだけでも恐ろしい数字ですが、これより大きな数字があります。
「1日喫煙箱数×喫煙年数」で計算する累積喫煙指数が60以上になる喫煙者の口腔・咽頭がんリスクは、非喫煙者の4.3倍になるのです。
まだあります。
喉のなかでも下咽頭という場所にできる下咽頭がんのリスクは、最大21倍にもなるのです。

化学物質4,000種、うち有害物質200種、うち発がん性物質50種

タバコの煙には4,000種類の化学物質が含まれていて、そのうち有害が確認されたものは200種で、そのうち発がん性があるものは50種です。
タバコの有害物質はニコチン、タール、一酸化炭素だけではありません。ペンキ除去剤に使われている物質やアリの殺虫剤に使われている物質なども含まれているのです。
「そんなものを飲んでいる」のですから、がんが発生しても不思議はありません。そしてタバコの煙が最初に触れる口や喉にがんができやすいのは、当然といえば当然のような気がします。

歯科クリニックに相談してみましょう

歯科クリニックに相談してみましょう

口腔・咽頭がんは、歯科クリニックの歯医者と病院の医師が協力して治療することになります。そのため虫歯でなくても、口のなかに違和感を覚えたら歯科クリニックに相談してみてください。
日本歯科衛生士会によると、口腔がんは毎年6,000人に発症し、3,000人の方が亡くなっています(*)。さらに発症率(罹患率)も死亡率も増加傾向にあるのです。
口腔がんの5年生存率(5年後に生存している率)は平均70%ほどですが、初期に発見できれば90%まで上昇します。また早く治療できれば、後遺症も小さく済みます。早期発見がとても大切です。

*:口腔がん医療の現場で歯科衛生士が活躍しています(日本歯科衛生士会)
https://www.jdha.or.jp/health/topics2.html

まとめ~ちなみに飲酒もリスクを高めます

喫煙だけでなく、飲酒も口腔・咽頭がんのリスクを高めます。日常飲酒者のリスクは、非飲酒者の1.8倍でした。
ですので、タバコを吸いながらお酒を飲む人は、生活習慣を早急にあらためたほうがいいかもしれません。