コラム

歯のクリーニングをする正しい頻度は?

自分でしっかり歯磨きやフロスをしているつもりでも、歯と歯の間など磨きにくい部分に汚れが溜まってしまうものです。

そんな時は歯のクリーニングを受けることで、いつの間にか溜まってしまった歯石や歯垢をきれいに取り除いてくれます。歯医者さんには様々な最新式の機器がそろっており、歯科衛生士さんが丁寧に歯をきれいにしてくれるのです。

でも、歯のクリーニングはどれくらいの頻度で受ければ良いのでしょうか?
ここでは、歯のクリーニングを受ける正しい頻度について、考えてみたいと思います。

歯のクリーニングの頻度は人によって違う!

歯医者の予約の予定が書き込まれたカレンダー

まず、歯のクリーニングを受ける頻度は、人によって異なることを知っておいていただきたいと思います。なぜなら、口内環境は人によって違うからです。

例えば、歯並び一つでも、口内環境は大きく変わってきます。歯並びが悪いと磨きにくい部分が多く、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。そのため、歯のクリーニングの頻度を増やさないと、歯垢や歯石がすぐにたまってしまうでしょう。一方、歯並びが良ければ歯に汚れが溜まりにくいため、クリーニングの頻度は少なくても良いことになります。

また、歯の性質によっても異なります。人によって、虫歯になりやすい人、なりにくい人がいます。歯が酸に弱いため、しっかり歯磨きをしているつもりでもすぐに虫歯になってしまうという人もいます。虫歯になりやすい人は、頻繁にクリーニングを受けないとすぐに虫歯になってしまうでしょう。一方で、あまりちゃんと歯磨きをしていないのに、全然虫歯にならないという人もいるのです。

このように、歯の汚れやすさや口内環境は、人によって全く異なります。ですから、口内環境が悪化しやすい人はクリーニングの頻度を上げ、そうでない人はそこまで頻繁な頻度で歯医者さんにクリーニングのために通わなくても良いのです。

この後、どのような人が頻繁にクリーニングを受けるべきなのか、詳しくご説明したいと思います。あなたはどのケースに当てはまるのか、考えてみてください。
そして、それぞれの口内環境に合ったクリーニングの頻度を知り、自分に合った頻度で歯科に通ってクリーニングや定期検診を受けるようにしましょう。

一般的には3か月に一度が目安

一般的には、3か月に一度の頻度でクリーニングを受けるのが良いと言われています。
しっかりと毎日歯磨きをし、フロスも定期的にできる人は、3か月に一度クリーニングを受ければ問題ありません。
では、具体的にどのような人が3か月に一度で良いのかを見てみたいと思います。

■毎日きちんと歯磨きができている人

毎日の食事を決まった時間に取り、朝と夜にきちんと歯磨きができている人は、口内環境がそこまで悪化することがありません。朝昼晩と大体決まった時間に食事を取り、間食をしない、または、してもしっかり間食の時間を決められる人は、口の中が比較的綺麗に保たれています。そして、朝と晩、できれば昼食後にも歯磨きができていれば、問題ないでしょう。

そして、毎日がベストですが、2日から3日に一回くらいの頻度で歯間ブラシを使ったフロスもできれば完璧です。しっかりとセルフケアができている人は、歯のクリーニングは3カ月に一回で問題ありません。

■歯周ポケットの深さが3㎜以下の人

自宅でも歯のケアがしっかりできていても、歯周ポケットが深い人は要注意です。
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間のスキマのことです。

歯医者さんで定期検診を受ける時に、先のとがった針のようなものを歯茎に順番に刺されますよね。あれはとても痛いのですが、実はあの時に歯周ポケットの深さを測っています。針のようなものの先にメモリがついていて、何ミリまで入るかを見ているのです。

定期検診の結果から、歯周ポケットの深さがほとんどの歯で3㎜以下であれば、クリーニングの頻度は3か月で問題ありません。

しかし、歯周ポケットが深い場合は、歯周ポケットに汚れが溜まりやすいためもう少しクリーニングの頻度を上げなければならないでしょう。

1~2か月に一度クリーニングを受けた方が良い人

食生活が不規則な女性

では、3か月より頻度を上げ、1~2か月ごとにクリーニングを受けた方が良いのはどのような人でしょうか?

■なかなか歯磨きができない人や食生活が不規則な人

朝晩の歯磨きが忙しくてできない人や、歯磨きが苦手でいつも汚れが残ってしまう人は、口内環境の悪化が進みやすくなっています。また、朝昼晩の食事の時間が決まっていない人や、間食が多くものを食べている時間が長い人も同じです。

このような人は、きちんとケアができている人よりも口内環境がすぐに悪くなってしまいます。本当は自分で歯のケアを日ごろから行い、食生活を規則正しくするのがベストなのですが、なかなかそれが難しいという人は、歯のクリーニングに積極的に行くことをおすすめします。

■歯周ポケットが4㎜以上の人

歯周ポケットが4㎜以上と深いと、歯茎に食べカスが溜まりやすくなっています。すると、歯石や歯垢が歯に溜まりやすくなり、歯周病リスクが高まります。この場合は、歯のクリーニングの頻度を上げましょう。

自分では歯周ポケットの深さなどわかりませんから、歯医者の定期検診で見てもらい、自分の歯周ポケットは大体何ミリくらいかを聞いてみてください。

また、歯周ポケットが深いと言われた人は、歯茎の引き締め効果がある歯磨き粉やうがい薬などを使うのも良いでしょう。

■虫歯になりやすいと言われている人

人によって、虫歯になりやすい歯を持つ人もいます。きちんと歯磨きをしているのにすぐに虫歯になる人は、歯のクリーニングの頻度を上げましょう。人よりも虫歯になるリスクが高いことを知り、適切な対処を取ることをおすすめします。

■歯並びが悪い人

歯並びが悪く歯と歯が重なっている部分が多い人は、その重なりに歯石や歯垢が溜まりやすくなっています。重なった部分は自分でケアするのが難しいため、歯医者さんに通って汚れを取ってもらいましょう。

■喫煙者

喫煙をしている人も歯石や歯垢が溜まりやすくなっています。歯にヤニが付くことで汚れが付着しやすくなっているため、歯周病を悪化させやすいのです。
喫煙者も、頻度を上げてクリーニングを受けましょう。

6か月に一度のクリーニングで大丈夫な人

健康的な口内環境をしっかりと保つことができる人は、6か月に一度のクリーニングでも問題ない場合があります。

それはどのようなケースなのかを見てみましょう。

■適切に歯のケアができる

毎日朝昼晩としっかり歯を磨くことができ、定期的に自分で歯間ブラシによるフロスもできる人は、歯周病リスクや虫歯リスクが低くなっています。
そのため、歯のクリーニングは半年に一度でも問題ないケースもあります。

■歯周ポケットが全て3㎜以下

歯茎の状態が良く、全ての歯の歯周ポケットが3㎜以下と浅い場合も、歯周病リスクや虫歯リスクが低くなります。

■歯並びが良い

歯並びが良いと歯磨きがしやすく、汚れが溜まりにくくなります。

■上記のことが当てはまり、歯医者さんに問題ないとお墨付きが出た場合

上記のことが全て当てはまり、かつ、歯医者さんにこれなら問題ないですよとお墨付きが出た場合は、半年に一度のクリーニングでも問題ないでしょう。

しばらく3か月に一度のクリーニングを続けてみて、定期検診時に汚れの溜まり具合を歯医者さんに確認してもらってください。そして、いつもあまり汚れが溜まっていないようであれば、クリーニングはそこまで必要ないということです。

ただし、自分で勝手に判断せず、行きつけの歯医者さんとよく相談してクリーニングの頻度を決めるようにしてください。


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